8月後半よりベルギー留学をしているChura★Iメンバーの小川秀雄君のコラム第3弾。ベルギーで感じたことや、海外に出てわかったことや見えてきたことなど、秀雄君ならではの目線でレポートしています。皆さん、どうぞお楽しみ下さい。
いつも考え始めることがある。
....イクメンって何なのだろう。
自分がここに来て初めてなものは、何も海外生活だけではない。両親のいる家庭もその一つだ。
しばらくここに住んで思ったのは、イクメンはいない。というより、イクメンという概念がない。家事に決まった役割はない。お父さんが早く帰って来た日,彼は買い出しに行き、パスタを作ってみんなを待つ。子供達はテーブルを拭き、皿を準備。お母さんが帰ってきたらみんなで食事。特にお父さんが感謝される訳ではない。何なら、くだけた会話をした後、彼はいつも子供にケツを蹴られている。ただただ、「とても美味しい」と彼に伝え、今日の出来事をみんなシェアする。
別の日、お母さんの帰りが早かった時は、お母さんはお父さんと全く同じことをしていた。 何かが汚れていたら、掃除片付けをするのは汚した人ではなく、気づいた人がやる。何かが不足していたら、気づいた人が補う。
いつもお父さんは言う。「家庭内はチームワークだ。」
見ていて感心することがあっても、自分がこうして書いてみると当たり前に思えてくる。多分、それは自分が今まで親に甘えてきた証拠なのだろう。 そして将来もし家庭を持った時、自分は同じことができるのだろうか、仕事が終わって疲れたとか言う前に、家庭のフォローはできているのか、フォローするための余裕を作れるか、余裕のために定時で上がれる仕事に就けるか、などと云々考える。
が、最後は 「その前に彼女いないし恋もしたことない」という家庭以前の問題を思い出し、自分の人間性に不安を覚える。
そこから先はいつも考えない。
…考えたくない。
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